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2005.03.27

夜の底のつぶやき

 しんと静かな夜の底で、私は思う。
 何をしたかったのかを忘れることはないし、何をするかを規定するつもりもない。
 けれど、結局のところ、何にもならないことを選んでしまうだろう。形を定めてしまうことの方が恐ろしい。
 この時代を吹きすぎる、ささやかな風。ただただ、それだけ。
 最期に、自分なりにいい生き方ができたかどうか、笑えるか? ただただ、それだけ。

 愛していないのではなく、こういう愛しかたもあるのだということを、誰に知ってほしいでもない、のだろうと思う。
 思考は迷宮に入り込み、朝など来ないように思える夜の底。
 けれど、夜明けは来るのだ。それを知っているから、生き、眠りにつくことができるのだろう。
 人というものの、なんと…なんとさまざまな形容詞をつけることのできることか。

 それでも、今、私はここにいるのだ。現在の、純然たる事実として、ここにいるのだ。
 夢もまた、ここにあるのだ。
 静かに、思うところを生きられればよい。それ以上を望まない。

 言葉には常に虚が紛れ込む。それでも…そうだね、ひとことで表象しようというなら、愛しているのだろう。かかわろうと、ぎりぎりのところで、接点を持ち残そうとしているのだろう。
 多くの人には意味不明であろうけれど、真実なんて、そんなものだ。

 明日は日曜日、暖かくなるとか予報されている。桜は咲くだろうか? 私はどこかへ出かけるだろうか? 風だけが知っている。

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