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2013.04.23

ひなげしも一期一会

 北のほうでは、記録的に遅い積雪だったという。
 東京では、そこまでではなかったが、それでもかなり冷えた。
 それも今日は少し和らぎ、また春らしい陽気にもどるのだろう。
 季節は一筋縄ではいかないが、数ヶ月もすれば確実に夏が来るのだし、そのときにはもう秋がきざす。
 今このときは、一瞬しかない、まさに一期一会なのだ。

 風に揺れる、ひなげしの淡いオレンジの花は、ほぼ一日で散っていく。それに出会えた今日という日を寿ごう。


    ひなげしの一日(ひとひ)の命風に揺る      翠風

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2013.04.21

薊(あざみ)

 桜も終わったというのに、3月にもどったような寒さ。
 花冷えとか、花曇とか呼ぶには遅すぎるが、気候は進んでは戻りしながら、確かに夏に向かっているのだろう。

 家の脇に植えもしていない薊が咲いていた。
 ひなげしも、ペンペン草も咲いてはいるけれど、子供の背を越えるほど、まっすぐに空へとのび、葉を広げた、一種の憎まれっ子的な風格にうらやましささえ感じる。


    寒暖をものともせずに薊咲く    翠風

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2013.04.18

夏めく

 ここのところ、地震が多い。
 地が安定していないとどうも気持ちが安定しない。

 それはそうと、今日は夏を思わせる、あたたかいを通り越して暑い一日だった。
 新しく伸びた枝や葉にばかり目が行きがちだけれど、ひそかに楓など咲いていたりする。
 明日はまた、冷えるそうなので、風邪などひかないように注意しないと。


   葉の影に目立たぬ木の花夏近し    翠風

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2013.04.14

新学期

 新学期が始まって、近くにある学校にも新入生がたくさん入ったようだ。
 生き生きとした顔で、服もカバンもピカピカさせながら、新しく友達になったばかりなのであろう友達たちと、楽しげにしゃべりながら歩いている。
 見ているこちらも、何だかフレッシュで、ときに甘酸っぱい気持ちにさせられる。
 いくつになっても、春は、一歩踏み出したり、何かを始めたくなる季節なのだ。


   なつかしくまた新たなり青の春   翠風

 ついでに、ここのところの句をまとめておく。

   うららかに陽も街も人も輝けり   翠風
   デビューまで誇らしそうに春の服   翠風
   新入学あせって探す新親友   翠風

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2013.04.13

大地震と聞くと

 明け方、淡路で震度6弱の地震があり、大阪のほうにまで電車が止まるなどの被害があったと聞いて、とにかく、被害が小さくてすむようにと祈らずにいられない。

 プレートの上の島々で、個々人がどんなに安全に気を使っても、地震が起きる可能性が、大きな単位では消せないことを、忘れたくても忘れられないし、忘れてはいけない。
 そのときどうするかを考え、備え、それでも、備えきれはしないかもしれないけれど。

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2013.04.10

春風邪

 暖かい日が続いて急に冷え込んだので、のどが痛くなってしまいました。
 春風はここちよいけれど、春風邪はいただけません。油断大敵です。
 ゆっくり休んで、早く治すに限ります。


   うららかな陽気にだまされ春の風邪    翠風

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2013.04.08

麗日佳人

 大雨の後の、洗い流されて、すがすがしさも感じる、明るい日となりました。
 すでに、かすかに初夏の匂いもする麗らかな春の一日。

 道を行く人の顔も明るくて、みんな素敵に見えます。


    麗日や道行く人みな佳人かな    翠風
    春風をまとう佳人とすれ違う     翠風

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2013.04.07

どっどど、どどうど

 すごい風。

 こんな風であれば、時期は違うかもしれないけれど

 どっどど、どどうど…

と、うたわれてもおかしくないと思う。


   どどうどと木も家もゆらし春疾風    翠風

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2013.04.06

春疾風(はるはやて)

 夕方から降り始めた雨に風が加わって、嵐に。

 こういうときは外に出ず、家の中で静かにしている。
 春の嵐が去っていけば、洗い流されたように春の気配が消えていって、新緑の風が吹くのだろう。
 舞台の幕があがって、次のシーンがはじまるように。


   春疾風命のめぐりの舞台幕   翠風

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2013.04.05

春の嵐の前の静けさ

 今日は天気に恵まれた、とてもおだやかな一日だったのですが、明日から嵐になるとか。
 4月が、一年で最も、風で転倒して怪我をする人が多いというのを聞いて、うなずきました。


   うららかな若葉の先の空を見る春の嵐の前の静けさ   翠風

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2013.04.04

芽力

 桜の花びらがまだ、地面にたくさん残っている中、今日は気温もほどよくあがって晴れ。
 新緑へと、冬の間に木々がためてきた力が、いっせいに解き放たれていく。

   芽力と言葉を作りて新芽吹く    翠風

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2013.04.02

花散らしの雨

 そして花散らしの雨。
 桜の季節を終えて、新緑へと移っていく。こまやかな季節の歩み。


   背を押して桜をせかす今年の雨     翠風

   せかされた桜の涙地にしみて      翠風

   雨足に耐えずに沈む花筏        翠風

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2013.04.01

2013年4月1日の上野と不忍池の桜

 2013年4月1日の上野の桜は、すでに6、7分が散り、枝には3分ほど。
 はらはらと花びらがこぼれ、名残りの桜を楽しめます。

 不忍池のほうがやや桜の残りが多く、柳の緑が初々しく、キンクロハジロ、カモメ、ユリカモメ、カワウなどの鳥がたくさん見られました。


   今年もまた桜にそぞろの上野かな    翠風

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さくらあんみつ(上野みはし)

 上野に桜を見に行ったついでに、お気に入りの店のひとつである「みはし」に寄ったら、「さくらあんみつ」という期間限定メニューがあったので食べてみました。
 桜の塩漬けが入っているらしい、ほんのりと桜色でふわりと香る桜アイスの乗ったあんみつでした。
 春の気持ちにぴったりで、とてもおいしくいただけました。

 ちなみに、「みはし」、あんこはこしあんですが、つぶあんに変えてもらうこともできます。


   頬染めるようにさくらの馳走かな     翠風

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